新規ビジネスの考え方
新規ビジネスの考え方についてご紹介します。
なかなか新規ビジネスが思いつかない、何から考えればよいかわからない方向けの記事です。
どのようにして新規事業を考えるか?
■孫正義氏の新規事業発想法
以下の3つの考え方で新たな事業を生み出すことができます。
①問題解決法
何らかの問題が発生したときそれを解決するための方法。
例:丸い鉛筆だと転がる⇒6角形の鉛筆にすることで転がらないようにする。
②水平思考法
四角いものを丸くしてみるというような発想
例:丸い信号機を丸、四角、三角にする
⇒色が判別できない人でも判別できる信号
安い、低品質の衣類⇒安い、高品質 ユニクロの衣類
③組み合わせ法
既存のものを組み合わせる
例:ラジオとテープを組み合わせる⇒ラジカセになる。
インターネットとオークション⇒インターネットオークション
ちなみに、孫正義氏はカードにものを書き、それを神経衰弱のようにして2つ組み合わせを考えていたとのこと。そのあと、プログラミングで自動的に組み合わせが出てくる仕組みをつくったとのこと。
■アンゾフのマトリックスを使って考える。
新規事業を考えるうえで有名なフレームワークは「アンゾフのマトリックス」です。
・アンゾフのマトリックス
アンゾフのマトリックスは、製品軸と市場軸に分けて新規事業を考えるためのフレームワークです。
◇(狭義の)多角化
皆さん新規事業を考えられるときは、右下の(狭義の)多角化に行きがちです。しかし、一番失敗しやすく難しいのが(狭義の)多角化です。新製品開発や新市場開拓の検討を先に行い、それが難しいようであれば、(狭義の)多角化に行くようにしましょう。
◇新製品開発
新規製品開発であれば、熟知した市場へ新しい製品を出すことになるので、これまで事業を行う中で得た市場に関する知識を生かすことができます。
◇新市場開拓
新市場開発では、既存製品を海外へ展開したり、販売チャネルを増やすことを指します。製品は既存のものを使うので新たに開発する必要はありません。どこに販売するのかを決めればよいだけとなります。
新製品開発または、新市場開拓に行くのがおすすめです。
■ヘーゲルの弁証法螺旋的発展による発想
難しい言葉になりますが、言っていることは簡単です。
物事の発展は螺旋階段上に行われるということです。
螺旋階段とは、上から見たら丸の形をしており、ぐるぐる丸を描きながら上に上がっていく階段のことです。
この螺旋階段上に発展する原理を知ることによって未来を予測できると言っています。
例えば、人の伝達手段に例えます。
江戸時代ころの情報伝達は手紙を人が走って行って届けていました。「飛脚」という人が東京から大阪まで走って情報を伝えていました。約4日間かかっていたそうです。
それから、電気信号が発達し電話での通信が生まれました。音声に変わったわけです。リアルタイムになりました。
そのあと、メールが発達し通信手段は文字になります。
さらにテレビ会議が登場し音声と映像での通信となりました。
手紙(文字)⇒電話(音声)⇒メール(文字)⇒テレビ会議(音声/映像)
文字だったものが音声になり、メールが表れ、再び文字になりました。
このように、発展、進歩によって昔使われていた手段が、一段階進歩して再び出現しているのです。
現代であれば、昔あったものや今あるものにインターネットを組み合わせれば、新しいものになります。
さらにこれからは、今あるものにAIを組み合わせたり、IoTを組み合わせたりといったことで新たな事業を作り出すことができます。
■既存の製品、サービスの欠点を探す
既存の製品やサービスよりも良いものが作れるのであれば、それは新規事業となりえます。
例えば、今あるもので不要なサービスを削って安くする。格安スマートフォンや1000円カットはこの例です。
お客様が求めるもの、低品質でも安くしてほしいというニーズに答えることができれば、それは新規事業になります。
また、逆に、今あるサービスに何かをプラスして、もっと価格を上げることもできます。この例は、夜行バスの3列シートです。夜行バスだけれども快適に過ごしたい人向けのサービスです。
このように、既存の欠点を補う形で新規ビジネスを考えることができます。
■周りの人に困っていることを聞きまくる
周りの人に聞くことでいろんな意見が出てきます。その中には新規ビジネスにつながる意見がたくさんあります。
いらない機能が多すぎるうえ、価格が高すぎる。こんなサービスがあればいいのにな。こういった意見はよく聞くのではないでしょうか。
様々な立場の人に様々な不満を聞くことで、新たな事業が生み出せるかもしれません。
■誰かのことを思い浮かべて、その人が喜びそうなことを考える
あの人のためにと思ってスタートしたビジネスも世の中にあります。
代表的なものが簡単にECをはじめられる「BASE」です。BASE代表の鶴岡氏が呉服店を営むお母さんのために誰でも簡単に商品を売り出せるECを生み出しました。
友達のため、家族のためにと思って作るサービスは目的がしっかりしているため、よいサービスが生まれそうな感じがします。
■未来のことを想像し何を作るべきか考える
未来はこうなっていると考え新規事業を考えるのも一つの手です。
インターネットでものを売る時代が来ると予想したのは、楽天やアマゾンでした。
技術の普及とともにあらたな販売形態などが出てきます。
日々時代の流れをキャッチし、未来はこうなっているはずだから、こんなビジネスをやろうという考え方をするのもありです。
新規ビジネスを考えるうえで参考となる本を以下に紹介しています。よかったら読んでみてください。
ビジネスモデル思考法 ストーリーで読む「儲ける仕組み」のつくり方
- 作者: 川上昌直
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/11/13
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新規ビジネスの考え方については
以上になります。